オトコの子/娘のおし○○! 運動会編 Expansion 発売!!
みなさま、ノクターンノベルズ様、アルファポリス様、Fantia様で連載していた新作、『オトコの子/娘のおし○○! 運動会編』お楽しみいただいているでしょうか。
今回の更新をもってめでたく完結したのですが、それに続き、ちょっとしたおまけ、『オトコの子・娘のおし○○!運動会編 Expansion』をご用意しました!
有料ですが、100円(税抜き)ですので、是非どうぞ。
目下のところFantia様からお買い求めになれますが、近くDLsite様、Fanza様からも売り出そうと思っているので、そちらが決まりましたらまた、数日後に更新します。
どうぞよろしくお願いいたします。
※2019/11/23更新
早くもDLlsite様、Fanza様、デジケット様でも販売開始!!
どうぞお買い求めください。
……さて、こっからは駄話。
藤子F不二雄・短命作品特集!!
『宙ポコ』
『コロコロ』別冊での短期連載作品なのですが、正直ドラえもんの同工異曲という感の強いもの。三話で終わってしまったので、評価を待たずに終了と言った感じです。
『ドラえもん』などが主人公と目的を同じくするのに対し、宙ポコは特に目的を持たない根無し草。
それ故、当初はつとむ(のび太役)に不思議な力を貸してやらない(つとむは当初、利益優先で宙ポコとつきあおうとするが、反省し、友情を育む)というエピソードがあり、80年代的な現金さを表現しようとしていたと言えなくもないが、独自性というほどのものでもありません。
敢えて言えば、父親がつとむ以上に宙ポコに理解を示すのが、唯一の独自性です。
逆に言えば、化けた可能性もある作品だと思うのですが、「パーマンごっこ」をやるというやけくそみたいな三話目をもって終了。特に別れが描かれたりもしません。
『忠犬トッピ』
上の作品のは後継作。「宙」の字のせいもあって、ごっちゃになりがちですが、半年ほどは続き、それなりに膨らみのある作品。一応、コー作(のび太役)が「ひみつ道具」を工作して作るところが面白味になっている、『キテレツ』型作品です。
ただ、これは逆に言えば本作が『キテレツ』+『ドラえもん』以上のものではないともいえ、独自性と言うには遠いというのが正直なところ。
また、コー作はDC(と思しい)のですが、それが生かされたとは言い難く、死に設定。
ただし、『キテレツ』そのものがある意味ではシニア版『ドラえもん』といった趣きを持つ作品であり、本作は敢えてそれをC学生版としてリメイク、80年代の漫画、アニメが青年文化となっていく流れにあって、「やや大人向けの『ドラえもん』を目指していたのかもしれません。しかしそこまでの長期連載には至らず、トッピが普通に宇宙に帰るオチをもって終了。
『ミラ・クル・1』
時期的にこれら両作に挟まれており、上の二作があくまで『別冊』連載だったのに対し、本誌での藤子F新作と言う鳴り物入りで開始された作でした。また、設定的には幼年向け漫画の『パジャママン』のリメイクなのですが、それなりにSF性も丁寧に描写され、面白かったのだけれども、これも半年ほどで、ごく普通の話で終了。
事件解決を目的とするヒーロー性のある作品ですが、ある意味ではそれが『大長編ドラ』へと発展吸収された、との見方もされます。
『バウバウ大臣』
設定的には簡略版『ウメ星デンカ』という感じで面白くなりそうなのにもかかわらず、これも続かず半年ほどで終わっています。
『デンカ』はウメ星再興という目的が地球人にとっては興味のないことであったのに対し、本作では大二、つまりのび太役が王子様として奉られているという、『チンプイ』型。しかしバウバウが爺さん的キャラのため、どうもワンダユウしか出ない『チンプイ』、ベニショーガだけの『デンカ』といった印象を受けます。
最終回の別れでも、大二はバウバウたちに別れを惜しむ感情を持っていませんでした。もっともそれは短期連載だったせいもありましょうが。
もう一つ、本作はパパが漫画家という設定があり、バウバウたちの存在を受け容れています。恐らくは、パパを解説役(高畑君役)にして、マニアックな話に持っていこう……という算段もあったのではないでしょうか。バウバウたちがしゃべることに対し、パパが「チンパンジーや犬が人間語をしゃべった例はある」と解説するのが印象的で、恐らく作者的に結構力を入れつつ、評価を得られなかった作品なのではないかなあと。
――と、今回はこんなところで。
数日後、続きを投下すると思いますので、よろしければまた覗きに来てください。