半額キャンペーン!
さて、キャンペーン情報です。
目下、デジケット様で半額キャンペーンを実施中。
DL販売されている者は全て半額でお買い求めになれますので、どうぞこの機会にお買い求めください!
というわけで今回はおまけ程度にちょっと、以下の本をご紹介したいと思います。
『世界の国ぐにびっくり旅行』。
ご存知でしょうか。作者の内山安二先生は学研の学習漫画の中でもトップといっていいであろう人気作家でした。前にご紹介した『荒馬宗介』を出した「あの頃の学研」シリーズでもいくつか復刻がされています。
が、今回ご紹介するのは「ひみつシリーズ」でも後期の作。知名度という点では今一ですが、熱心なファンの多い作品です。
あらすじをごく簡単に説明しますと、発明はかせのおじさんの発明した飛行機に変形する旅行カバン。その誤作動で海外に飛んでしまった大ちゃんとしょうこちゃん、ネズミのチューとニャンゴ一行と、それを追いかけるバッグが変形する気球に乗ったおじさん、犬のブルとブタのトン一行による、世界一周の旅。
これらおじさんの発明の楽しさ、そして要所要所で両者がすれ違いを演じ、いつになったら出会えるのかとやきもきさせる展開については、類似のブログでもよく書かれるところです。
もう一つ、よく言われるのが国々の情報格差。何と本書、1/4ものページがアメリカについての記述に費やされます。
随分な差別ですが、ことに当時の日本にとって、アメリカの比重はここまで大きかったんでしょうね。単純に、その他の国については情報も少なかったでしょうし(後にも述べるように、共産圏はほとんどスルーです)。
アメリカ偏重の表れとして、唯一、長丁場を共にするご当地キャラ、パイポの存在があります。
デキッコナイスとそっくりなこの人、アメリカのカウボーイです。「おじさん」と呼ばれているので、恐らくそれなりの歳なんでしょうね。しかし気になるのがこの名前。パイポなんて名前のアメリカ人、ホントにいるんでしょうか。
また、ページが割かれているだけあってアメリカについては建国史なども簡単に語られるのですが、問題なのはココ。
そ……そうか、争いなどはなかったのか……。
いや、これは感謝祭の起源についてのお話で、これ自体は嘘でもないのですが……。
フランスでもフランシーという美少女が登場するのですが、その活躍も6pほど。
以降、他の欧州やその他の国々についてはごくごく簡単に触れられるに留まります。
アフリカなんて2p。しかもその1pはキリンを描いた大ゴマひとつで1p! 南米も1p、ソビエトは6p、中国5p。特に中国なんていくら何でももう少し書くことありそうな気もしますが、風土と紙の発明とパンダだけでページを使い切っています。
というわけで、今回は見返しに描かれた内山先生による世界の美女たちの絵をご紹介して終わりましょう。